法人成りに伴って、税理士を選んだ

法人成りに伴って、税理士と顧問契約を行うことにした。
そこで、会計freee の税理士紹介・検索サービス経由で探すこととした。
当記事では、税理を選んだ際の検討事項について記載する。(あくまでも、私の場合。)

検討事項概要

7法人と連絡をとり、以下の事項を比較した。

  • サービス内容(当面、将来)
  • 料金
  • レスポンス
  • IT活用
  • 相性

個々の検討

サービス内容

当たり前だが、必ず、「何を依頼したいですか」と聞かれた。
法人のホームページを見ると、大抵サービス一覧や料金表が掲載されているから、「やってくれること」はわかるものの、それぞれのタスクの難易度や依頼する必要があるのかわからない点も多い。もちろん、法人により記載方法も異なるので、判断しかねることも多かった。

結局、こんな感じに分けられそう。

  • 記帳や決算など、最低限の税務処理 ー>きちんと納税
    • 記帳
    • 年末調整
    • 決算
    • 節税のヒントなど
  • 融資等の支援 ー> ステップアップ時の支援
    • 資金調達の相談
    • 金融機関への紹介(紹介がないと、相手にしてもらえないと言った方もいた。)
    • 事業計画書作成支援
  • 成長の支援 ー> 事業を拡大させる
    • 顧客や仕事の紹介
    • 成長できる組織等のしくみ整備など


記帳や税務処理は、どこにお願いしても内容の差異がなく、価格勝負になるという印象。
融資の支援は、頼めばどこでもやってくれそう。
成長の支援は、対応が大きくわかれた。成長支援の話しかしない法人があるかと思えば、話をふっても乗ってこない法人もあり、話をふると我が意を得たりという法人もあった。

結局、当初はきちんと納税して、先々不利にならないようアドバイスをもらうことを重視し、経営状況に応じて依頼内容を広げる余地がある、という方法がよさそうと考えた。

料金

価格

売上や依頼サービスに応じて、料金が決まる。月々の料金、個別相談の料金、決算等で発生する年次の料金など。
ホームページなどで提示されるサービス内容と価格(目安だったりする)が明瞭か。見積もりと範囲がわかりやすいか。想定外の費用がかからないか。

予算

当然、自身の売上の見込みから、支払える料金が決まる。運転資金をいくら使えるか?開業当初はどうか?売上が伸び始めたらどうか?

レスポンス

問合せからの初回のレスポンス、その後のやりとりのレスポンスを確認した。
初回レスポンスは早いが、その後のレスポンスが遅くなるところは、実務のレスポンスが心配。

IT活用

ひとり会社なので、対面やリアルタイムの対応が多いとつらい。
日常のやりとりは、ビデオ会議、クラウドストレージ、チャット、会計ソフト上のやりとりで済みそうかを確認した。
今回は会計freeeの紹介なので、会計ソフトでのやりとりは各社とも問題なし。他の対応はばらつきがあるなあという感想。

相性

意外だったのは、各法人さんとも「相性大事ですよ」と口を揃えていった。長い付き合いになるし、信頼感をもって何でも相談できることが大事。

  • 全体像を示してくれるか
  • 説明が丁寧か(プロなら常識であることでも、丁寧に説明してくれるか)
  • 理論的か・熱意で押すか
  • 合理的か・対話重視か

大規模な法人の場合は、会社としての相性をみることになる。担当がイマイチだった場合のバックアップ体制とか、法人のビジョンとか。

まとめ

「何に不安を感じていて、何をお願いしたいか」からスタートするので、最初にざっくりとしたストーリーを持っていると税理士さんと話がしやすい。
そのために、

  • 事業全体の収支計画をたてること
  • 税理士さんに支払えるコストを見積もること
  • 自身でできそうなこと心配なことを整理しておくこと
  • 上記から、何をお願いしたいか想定しておくこと

とは言っても、あれこれ考えて動けないと元も子もないので、数カ所話してみること。
特に相性は話してみるまで分からないので、「何箇所か話してみてくださいね」というナイスなアドバイスももらい、本当にそうだなあというのが今の実感です。