「ソフトウェア品質技術者資格認定」を受験しました

以前のエントリでも取り上げましたが、第1回 ソフトウェア品質技術者 初級資格試験 を受験しました。

受験希望者が多く試験会場の手配に苦労されたようで、高円寺ではなく、早稲田大学の大久保キャンパスで受験しました。(高田馬場から遠いですね・・・)

出席率は、とても高いです

会場であたりを見まわしたところ100%近い出席率で、受験者の意識は高いようです。
平日なので急な打ち合わせ等で欠席の人が多いかと思ったのですが。
仕事で受験している人が多いのかもしれません。あと、初物好きとか、問題の雰囲気を会社命令で把握しに来ている教育機関の人もいるかもしれませんね。
え・・・と、私は、仕事で必要 & 初物好き & チーム内の偵察部隊 という3つの顔を持って受験しました。

受験者は30〜40代が多そうです

30〜40代が多いように思いました。もっと年配の人が多いかと予想してたのですが。
申し込みが早い人は高円寺会場だとすると、ひょっとしたら高円寺会場はもう少し若いかもですね。

試験問題のテイスト

解答は4択式です

4択式で解答はマークシートです。

ストレートな問題です

試験問題は概ね素直で、用語の意味や考え方をストレートに問う内容が多いです。規格番号を問うものも1つだけありました。
知識を問うものが半分、考え方を問うものが半分という印象です。

問題文や解答の難易度は高くありません

ヒネた問題や、組み合わせの答えを求めるもの(例:正解を選べ→1:a,b/2:aのみ/3:すべて/4:ひとつもない)は少なかったです。
※この形式の問題に難易度の名前がついていたと思うのですが、忘れてしまいました。。
「不適切なものを選べ」が多く、この形式は割と苦手なので、問題文は注意して読む必要がありました。
L1、L2、L3というレベルの違いが、問題の出し方にはっきりでていたように思います。

問題文も選択肢も、わかり易い日本語で書かれており、ホッとしました。
翻訳された試験を受験することが最近は多く、問題文の意味がわからず困ることが多かったのです。(学習不十分なせいもありますけど・・)

「知恵」重視の試験のようです

参考書籍は知識体系を説明しているものではありますが、品質に対する考え方や姿勢を熱めに語る箇所があり、試験でも同様の方針が貫かれていると感じました。
用語を選択する問題の問題文、用語の意味を問う問題の選択肢はとても丁寧に書かれています。
考え方を問う問題の選択肢も丁寧です。誤りを選ぶ問題では、「この考えはおかしい」ものを誤答として選ばせるように思いました。知識を問うのであれば、他の用語の定義を混ぜて誤答とする方法も選べると思いますが、そうではない点、実践的な問題に感じました。
正確な用語がうろ覚えであっても、問題文を読みながら学習していく効果があったように思います。
初回であるため「品質」の浸透を目指そうとしているのか、日本発のBOKであるため執筆者が問題の作成に関わっている(想像ですが・・)のか、「知識」でなく「知恵」を身につけようよ!というポリシーが強く感じられます。
もちろん、4択式で問えるレベルではありますが。


この方針であれば、中級か上級では筆記もでてきそうですね。ついでに、何年か後には、初級はCBTになるといいですね。


学習方法

合否がでてないので、全て「よいと思います」という「感想」と「考え」ですが。。。

シラバスをベースに参考書籍を読みこむといいと思います

おそらく学習方法としては、シラバスに沿って参考書籍:「ソフトウェア品質知識体系ガイド―SQuBOK Guide」を読み、

  • L1は用語の意味を押さえる
  • L2、L3は用語の意味と考え方を参考書籍に沿って押さえる

という方法でよいのだと思います。
上記参考図書に載ってない問いは少なかったように思います。


ただし、シラバスには、<2008年度試験>と書いてあったので、内容の見直しがあるのかもしれません。

Webやその他の書籍で具体的なイメージを補足するとよいと思います

ついでながら、参考図書には、説明がシンプルすぎて雰囲気を掴みにくい箇所もあったため、Webで検索してイメージを固めながら進めるほうが頭に入ります。例えば、新QC7つ道具のサンプルなど。山のようなブックマークができました。
また、いくつか本も買いましたが、学習開始が遅かったため、ほとんど読めませんでした。
いくつかの本は参考文献として頻出していたため、手元にあるとよいかも・・・と思いました。

ゆっくり時間をかけて学習するとよいと思います

範囲が広いので、一気に学習しようとするのは難しいと思います。
十分に経験のある人が知識を整理するという用途であれば一気でもいいかもしれませんが、知らない領域がある人が多いと思うので、ゆっくり時間をかけるほうがよいのでは、と思います。(私はゆっくり派です)
難易度はそれほど高くないと感じたので、もう少し早く始めていればよかったなーというのが反省です。。。


スケジュールなど

日程イベント
2008/10/24(金)〜2008/12/5(金)受験申込
2008/12/19(金)受験
2009/1/28(水)合格発表 合格!
2009/3/14合格証書が届く


なお、2回目以降は、5月と11月に実施するそうですね。


どうでもいい突っ込み

どうでもいいことですが、受験番号のマークの方向が直観的でなく、ちょっと苦労します。
手書きの受験番号が横置きなのに、マークが縦なので、ちょっと難しいのです。
下の図は記憶を頼りに描いたものですが、こんな配置です。JSTQBも同様の配置でした。