「権限委譲で、抱え込んでいる仕事を部下に任せる」

[rakuten:book:13015925:detail]

タイトルの「抱え込んでいる・・」「部下に・・」でちょっと退いてしまったけど、これいいよ、と勧められたので読んでみた。
人に仕事を任せる場合に考えることや手順がスッキリ書かれている。


以下には、ざっとした流れと、読みながら気になった点をメモする。

  • 何を委任するか決める
    • 任せられる仕事、任せてはいけない仕事は何か
  • 誰に委任するか、委任する範囲をどう見極めたらいいのか
    • 必要なスキルを明確にする
    • 仕事にふさわしい人材を選び、状況などを把握する
  • 委任する際に何を準備し、どう依頼したらいいのか
    • 達成基準や責任範囲に合意する
    • フォローアップやモニタのルールを明確にする
  • どうやって状況をモニターし、フォローするか
    • 予め決めたタイミング/方法でモニタ/フォローすることで、相手にきちんと「任せる」
    • 委任の返却を覚悟し、間違いなく対応する


これまで、スキルが全く不足している仕事を任せてしまい、結局戻ってきた仕事を被ることがあったり(本人も失望・・)、任せたものの介入して自主性を阻害してしまうことがあったりしたけど、人、範囲の見極めとモニタ&フォローアップの取り決めがアマアマだったからなんだななんて反省した。


もちろん、常に育てることを第一に考えるわけにいかないし、プロジェクトでは、初顔あわせの人たちが数ヶ月の短期間で成果を出していかなくてはいけないことが多いので、書籍の内容をそのまま実践できない点もたくさんあるけど、普遍的な内容だと思う。
プロジェクトに置き換えて考え、要員の集め方、キックオフで合意すべきテーマ、モニタ&コントロールのために約束すべきこと、というPMBOK の枠組みの中で考えるべき「内容」として使うこともできるな、なんてことを考えながら読んだ。