FREE Process Modeler メモ

BPMNの学習がてら、日本BPM協会(BPM:ビジネス・プロセス・マネジメント)を参考に、フリーのBPMNツールを試している。


今回試すのは、
FREE Process Modeler for Microsoft Visio 5SR1 (日本語版)

特徴

BPMN1.1 に完全準拠。
このツールは、Visio の描画機能を利用して、BPNM の作成などを行う。
単なるステンシルの提供でなく、BPMN 作成を支援する機能が備わっている。
無償版のほか、製品版(ITP Process Modeler)もあり、モデルの検証とかシミュレーションなどもできるけど、個人で買うにはちと高いね。(試用ライセンスあり)


無償版と有償版のサポート機能の違いはここを参照。

参考情報

導入する

(参考)環境
  • Windows XP SP3
  • Visio 2007
    • Visio 2003以降が必要。それ以前にインストールすると、起動時にエラーが出る。コンパネからアンインストールすれば OK。
インストール

zipファイルを解凍して、 pm5SR1ja_FREE.exe をダブルクリックし、インストーラの指示に従う。


セットアップタイプは、Business/Professional Edition を選んだ。選択肢は以下の3つ。

  • Business/Professional Edition
  • ITIL Edition
    • Business/Professional Edition に加え、 ITIL 拡張機能をインストール
  • カスタム(J-SOX, Team Repository)
ライセンスを確認

日本語訳がついてる。これは嬉しい。
ビジネスユースはダメとか、そういうことは書いてない。

使う

サンプルファイルを起動してみる。


バナーが表示されて、

※ファイルを開くたびにバナーが表示される。FAQ によると、無償版の場合はバナーは消せないそう。


サンプルが開く。シンプルながら丁寧に作られたサンプルなので素人にはすごく嬉しい。

ステンシルを確認する

ステンシルはシンプル。これだけ?と思うくらい。

操作方法を確認してみる

簡単な図を描いてみる

見よう見まねで描いてみた。


オブジェクト(というのか?)の置き方もいろいろあるようです。
■方法1.
ステンシルから開始、タスク、終了、ゲートウェイなどを選んで置き、シーケンスフローもステンシルから選んで引いてもいいし、


■方法2.
開始はステンシルから選んで置くものの、タスク・・・などは、ステンシルで選んで反転させておき、Visioのオートコネクト機能でシーケンスフローとオブジェクトを置いてもよい。
例)
 1)ステンシルで「タスク」を選んでおき、
 2)配置済みのオブジェクトのうち、起点にしたいものを選ぶ。(図1)
 3)オートコネクトの青い▲マークを選ぶと、矢印の先にタスクができ、シーケンスフローがひかれる(図2)

図1 図2
イベントのトリガーを指定する

イベントを選び、コンテキストメニューを表示してトリガーを選ぶ。
開始イベント、終了イベント、中間イベントを取り換えることもできるし、アイコンなどを指定することもできる。
※アイコンは、データオブジェクトに妥当なアイコンを割り当てて使うことが多そう。

タスクのループタイプ、タスクタイプを指定する

同じく、タスクを選択してコンテキストメニューからループタイプやタスクタイプを指定する。
 

ゲートウェイのタイプを指定する

同じく、ゲートウェイを選択してコンテキストメニューからタイプを指定する。