ソフトウェア測定について

ソフトウェア品質知識体系ガイド―SQuBOK Guide」を読む中での気づき。


ソフトウェアの測定にあたり、いくつかの事項を明らかにしておく必要があるという。
※たぶん、測定対象はソフトウェアに限った話ではないと思う。


明らかにしておくべき事項

  • 目的
  • 方法
    • ※どのようにしてメトリクス(計測値)を取得するか
  • 尺度
    • 名義尺度
      • ※数字を名前として対象に割り当てる。数字での分類ということか。
    • 順序尺度
      • ※順序。大小比較には意味があるが、加減算を行って評価することは意味がない。
    • 間隔尺度
      • ※間隔。加減算に意味があるが、乗除算には意味がない。
    • 比率尺度
      • ※四則演算のすべてに意味がある。
  • 活用のプロセス
    • ※取得したメトリクスを使用して、何をどのように評価するか


なお、※印は、私のまとめや雑感。
各尺度の詳細な説明は、尺度水準 - Wikipediaを参照のこと。

発見の内容

発見は2点。
1つは、「尺度の種類」を発見した(教えられた)こと。
2つめは、「尺度」の広がりにより、活用方法が広がったこと。


1.何かの効果を測定するために取得するメトリクスを設計する際に、目的、方法、活用方法は必ず検討するが、「尺度」の種類を意識したことはなかった。
個々の尺度を認識して意味を理解すれば、どのような演算が可能かはおのずとわかるため、そこに感動はない。が、「尺度の種類」が明文化されたことで検討する尺度の幅が広がったように思う。


2.これまでは、活用時に四則演算することしか考えていなかったので、「名義尺度」を使ってパレート分析、というのもアリなんだね!という点が発見。