カラーUMLによるモデリング
ちょっと古い本(かつ絶版・・)だけど、
Javaエンタープライズ・コンポーネント―カラーUMLによるJavaモデリング
- 作者: ピーターコード,ジェフデ・ルーカ,エリックレイフェイブル,Peter Coad,Jeff De Luca,Eric Lefebvre,依田光江,依田智夫,今野睦
- 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
- 発売日: 2000/09
- メディア: 大型本
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ちなみに、本のタイトルは内容を正確に表していないように思う。アーキテクチャとその表現について説明し、それらを活用したコンポーネントのカタログを示した本という理解。
アーキタイプの種類
クラス図とシーケンス図の動的な側面
- クラス図は、暗黙的に動的である
- アーキタイプには、典型的な相互作用が含まれる
- シーケンス図は、明示的に動的である
【コメント】
■クラス図は暗黙的に動的である
「クラス図が暗黙的に動的」とは、クラス図を指でなぞって、シナリオに沿って説明する状況を思い起こせばイメージしやすい。これは以下の状況で有効。
- モデル作成時(「瞬間-時間間隔」からモデリングを始める)
- モデルの検証/合意時(クラスをシナリオに沿って読んでいくことで検証し、関係者で合意する)
なお、関連名により相互作用を簡易に(?)表現できる。
■詳細な相互作用の表現には限界がある
ただし、相互作用の表現が暗黙であるため、
- 何をトリガー(=ユースケース)にするのか
- どこから開始し、どう辿っていくのか
等の詳細は表現しづらいため、ロバストネス図やシーケンス図で補完する。ただし、クラス図が完成したらロバストネス図やシーケンス図は捨てるという選択肢あってもよい。
■相互作用を意識することにより、クラス図が生気を帯びてくる
そう、クラス図は生きているし、分かり易い。エンドユーザとクラス図で会話するのは難しいと思っていたけど、アプローチを誤っていたのかも。