デスクトップのリモート操作比較

coLinuxでWindowシステムを実現するための準備として、(一般的に)パソコンを遠隔操作するツールにどんなものがあるか調べた「だらだらメモ」。意外といろいろなソフトがあって、ちょっと目的から逸れていってしまった・・・
同じ軸で比較、評価しているわけではなく、ウリ文句のうち、気になったものだけをピックアップした。
有償ソフトは、どうせ買わないし、ネタとして使えればいいやくらいのレベル。いつか仕事で使うかも知れないので、データソースを示した。

調べたソフト ※()内はホストとなるOS

無償アプリ

有償アプリ

  • pcAnywhere
  • RADMIN
  • LapLink
  • Desktop On-Call

ASPサービス(有償)

  • isllight
  • いつでもMyPC

番外編(PC切り替え機の代用)

リモートデスクトップ

サーバはWindowsXPProfessionalで利用可能。
クライアントはWindowsXp/9x/NT/2000で使用可能。(XP以外はインストールが必要)Win2000のターミナルサーバクライアントでも利用可能。
ライセンスの制約のため、一度に1人しか接続できず、リモートとローカルの同時接続もできない。(リモート接続すると、ローカルの画面がロックされる。)
RDPプロトコル(そのまんま、リモートデスクトッププロトコル)を使用。TCP3389ポートを使用。
24ビットカラーでの表示、音声もサポート。
ホスト側で、リモート接続を許すよう設定すると、リモート接続できる。コンパネの「システム」-「リモート」タブ。
クライアント側は、通信アクセサリの「リモート接続」で接続可能。


ローカルのデスクトップを利用するのに比べると表示は格段に重いが、速度上の不満はあまり感じない。


ターミナルサーバ

サーバはWindows2000で利用可能。
一度に複数人接続できるため、シンクライアントアプリケーションサーバとしても利用できる。
RDPプロトコルを使用。TCP3389ポートを使用。

NetMeeting

対応サーバは、Win9x/Me/NT/2000/XP HomeEdition
名前通り、リモート会議でデスクトップを共有するためのツール。会議ツールなので、デスクトップも音声も共有可能。
接続中はローカルで操作できない。
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/070rdesktop/rdesktop.html
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/168netmeetxp/netmeetxp.html
C:\Program Files\NetMeetingにインストール済み。


20090815補記
2009-08-12WinXP で試してみた。デスクトップの共有に限らず、特定文書(アプリケーション単位)の共有が可能。共有した文書は、もちろん相手は参照のみ。チャットとかホワイトボードのように、双方向から書きこむことができるツールも使える。また、ファイルの転送もできる。ホスト側の「会議」を複数で参照したりできるので、いろいろ使えそう。例えば、複数の人にリモートでデモするなど。
VNCに比べ、速度は速いと思う。VNCがデスクトップをまるごと共有するのに比べ、共有するアプリを絞っているためか。

X Window System

http://ja.wikipedia.org/wiki/X_Window_System
設計思想が素晴らしい!オープンなメンバーで開発したり、不特定多数のユーザがいたり、変化に耐えるシステムを作るには、見習うべき点が多いと思う。(変化に耐える必要のないシステムは少ないと思うが)

なお、Windows上でX Window Systemを利用する場合は、Cygwin上でXウィンドウを起動するらしい。
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/special/cygwin2/cygwin01b.html

Xming

X Windows SystemWindowsに移植したもの。
ここでは、「サーバ」は操作するクライアントを指し、「クライアント」はリモート操作したいサーバを指すので要注意。
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0708/16/news008.html

VNC

対応OSが多岐に亘る。Win、LinuxSolarisMacやPlamが利用できるものも)
圧縮したビットマップを通信する。RFBプロトコルを使用する。情報がネットワーク上を平文で流れるため、セキュリティ上イマイチ。
Wake-on-LANも可能。
サウンドは出力できないらしい。
VNCの派生ソフトも多数ある。
Wiki.Virtual_Network_Computing


VNCいろいろ試してみたので、ご参考ください。
ビットマップの転送なので、さすがに重い。

FreeNX

参考:@IT

サーバ

http://freenx.berlios.de/よりダウンロード可能。


yum install freenx
等でもインストール可能。
パッケージもある。

クライアント

http://www.nomachine.com/download.phpよりダウンロード可能
クライアントは、Windows,Linux,MacOSX,Solarisが利用可能。
なんだか、このサイトには、FreeNX用のユーティリティと思しきものがいくつかあるぞ。

有償ソフト:pcAnywhere

http://www.symantec.com/ja/jp/business/products/overview.jsp?pcid=2247&pvid=840_1
対応OSはWin、MacLinuxなど
同時接続は、なんとかというソフト使えば、30セッションまで。
暗号化、パスワード認証、接続クライアントの制限など、セキュリティばっちり。
セッション中のホストのログ取得も可能。
価格はAmazonでHost&Remote版が12,006円。(定価は17,640円)amazon:pcAnywhere

有償ソフト:RADMIN(リモートアドミニストレータ

http://www.radmin.jp/radmin/index.php
対応OSはVistaを含むWindows系。
同時に複数接続可能。
サーバとビューアが必要。
音声も可能。処理速度は最高とのこと(RADIUMサイトより)。認証、強度の暗号化が可能。
10ライセンス55,650円。30日限定お試し版もダウンロード可能。なんとユーザ登録なし。

有償ソフト:LapLink

http://www.intercom.co.jp/laplink/index.html
インターネット経由で接続。LAN、WAN、モデム、TA、ダイアルアップなど、さまざまな接続形態に対応。
クライアントからホストを再起動もできる。
クライアントソフトの導入が必要。
暗号化、アクセス制限、ログ取得、コールバック可能。
特筆すべきは、フォルダの同期ができる点。
2ライセンス15,800円

有償ソフト:Desktop On-Call

http://www.ifour.co.jp/product/doc55/
対応OSはWin、Linux
クライアントはブラウザ。携帯からデスクトップをみることもできる。
認証、暗号化、ログ取得が可能。
10ライセンス94,500円(サーバライセンスのみ。クライアントライセンスは不要)

(有料)ASPサービス:isllight

http://www.isllight.jp/jp/product.htm
SaaSASP)と謳っているところを見ると、どうやらASPらしい。まあいい。
デスクトップを共有してヘルプデスクなどで使うソフト。ちょっと違うので、これ以上調べず。

(有料)ASPサービス:いつでもMyPC

http://www.kmypc.jp/indexs.htm
Windowsのみ対応。
遠隔操作、相手画面をモニタリング、自分画面を見せる(プレゼン機能)、ファイル転送、ゲスト接続などの機能をもつ。
10台利用可で、月額31,500円(税込)、当初1か月無料。

番外編:synergy

PC切り替え機の代用。複数のPCでキーボード、マウス、クリップボードを共有できるソフト。モニタは共有できないっぽい。
Win、LinuxMacが利用可能とか。
PC同士はTCP/IPで通信し、カーソルが右に動けば右のPCで操作可能とか。左右は、設定ファイルで指定する。(当然、モニタの物理的な配置とは関係ない。)
複数のPC使っているときに、左のPC-Aでコピーして、右のPC-Bにペーストし、「貼りつかない!!」という、「うっかり」を経験した人も多いと思うけど(よね?)、最早これは「うっかり」ではない!!
http://journal.mycom.co.jp/column/yetanother/091/index.html

番外編:どこドア2

PC切り替え機の代用。複数のPCでキーボード、マウスを共有できるソフト。
http://quickware.a-quest.com/dkdr2/about.htm

番外編: LANクリップボード

複数のPCでクリップボードを共有できるソフト。
http://quickware.a-quest.com/lanclip/about.htm